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１．米初版：William Morrow１９３３
２．英初版：William Heinemann１９３４
３．米ペーパーバック初版：Pocket Books１９４０
４．英ペーパーバック初版：Guild １９４４
１．「黒い密室」 「宝石臨時増刊号（Ｓ３４／６月発行・第１４巻第７号）：ディクスン・カー特集号」 妹尾詔夫 訳（短編５編を併録）
２．「弓弦城殺人事件」 早川書房 刊 「ハヤカワ・ポケット・ミステリ５０５」 加島祥造 訳 Ｓ３４／８月
３．「弓弦城殺人事件」 早川書房 刊 加島祥造 訳 Ｓ５１／４月（ハヤカワ・ミステリ文庫）
コメント
*米版の初版と第二版のみ、カー・ディクスン名義で出版されました（以降はすべて、カーター・ディクスン名義で出版されています）。本来カーは、ニコラス・ウッド名義で出版したかったようです。１５世紀の昔から建っている古城を舞台に、そこに伝わる幽霊話を絡ませて語られるストーリーはあっという間に読者を作品の中に引きずり込んでしまうでしょう。惜しむらくはＨ．Ｍ．卿が登場していないこと。探偵役はこれ一作きりの、犯罪学者ジョン・ゴーントが登場します。トリックはたいしたことはなく詰めも甘いのですが、雰囲気を楽しむ作品ではないでしょうか？