昭和４０年

　　１０．「夜の疑惑」　　春陽堂書店　刊　＜春陽堂文庫＞　　Ｓ４０／３月

収録作品
　「無人踏切」、「緑色の扉」、「虚な情事」、「霧笛」、「夜の挽歌」、「夜の疑惑」

　*なぜかあまり見かけない本です。こういう本に限って、この短編集にしか入っていない作品があったりします（笑）。

昭和４３年

　　１１．「黒い版画」　　日本文華社　刊　　＜文華新書＞　　Ｓ４３／５月

収録作品
　「黒い版画」、「背徳のはて」、「死が二人を別つまで」、「赤い靴下」、「虚な情事」

　　１２．「白い盲点」　　日本文華社　刊　　＜文華新書＞　　Ｓ４３／１２月

収録作品
　「白い盲点」、「ブロンズの使者」、「死に急ぐもの」、「暗い穽」、「金魚の寝言」

　*「ブロンズの使者」は、非シリーズ・バージョンを収録。

昭和４４年

　　１３．「小さな孔」　　日本文華社　刊　　＜文華新書＞　　Ｓ４４／６月

収録作品
　「かみきり虫」、「小さな孔」、「扉を叩く」、「蝶を盗んだ女」、「逆さの眼」、「塗りつぶされたページ」

昭和４６年

　　１４．「七つの死角」　　三笠書房　刊　　Ｓ４６／８月

収録作品
　「錯誤」、「偽りの過去」、「蟻」、「墓穴」、「憎い風」、「尾のないねずみ」、「てんてこてん」

　*奥付をＳ４８／７月　に張り替えて再刊行された版もあります。

　　１５．「殺意の餌」　　講談社　刊　　Ｓ４６／１１月

収録作品
　「夜の散歩者」、「白馬館九号室」、「貨客船殺人事件」、「伯父を殺す」、「殺意の餌」、「花と星」、「ふり向かぬ冴子」

　*各編が問題編と解答編に分けられて収録されています。

昭和４８年

　　１６．「赤い密室」　　サンケイ新聞社出版局　刊　　＜サンケイノベルズ＞　　Ｓ４８／７月

収録作品
　「赤い密室」、「白い密室」、「青い密室」、「矛盾する足跡」、「急行出雲」、「二ノ宮心中」、「碑文谷事件」

　*「密室推理」として前４編、「時刻表推理」として後３編を収録。

昭和４９年

　　１７．「太鼓叩きはなぜ笑う」　　徳間書店　刊　　＜トクマ・ノベルズ＞　　Ｓ４９／８月

収録作品
　「春の驟雨」、「新ファントム・レディ」、「白い手黒い手」、「太鼓叩きはなぜ笑う」

　*現在も書き継がれている「三番館」物の記念すべき第一短編集です。ただし、この本収録にあたり全面的に改稿が行われた模様です（初出誌未見）。第２版からは、カバーの絵が変更になっています（下段参照）。

　　１８．「砂の時計」　　毎日新聞社　刊　　Ｓ４９／１１月

収録作品
　「砂の時計」、「ヴィーナスの心臓」、「ドン・ホァンの死」、「薔薇荘殺人事件」、「ポルノ作家殺人事件」、「悪魔はここに」

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