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１．米初版：William Morrow １９５２
２．英初版：William Heinemann１９５２
３．米ペーパーバック初版：Dell １９５３
４．英ペーパーバック初版：Pan １９６０
１．「赤い鎧戸のかげで」 早川書房 刊 「ハヤカワ・ポケット・ミステリ５６７」 恩地三保子 訳 Ｓ３５／７月
２．「赤い鎧戸のかげで」 早川書房 刊 恩地三保子 訳 Ｓ５７／６月（ハヤカワ・ミステリ文庫） *１
*１ 訳者は同一、「改訳版」とは名打たれていませんが、ポケミス板では「鉄箪笥」だった怪盗の名前が、「アイアン・チェスト」に変更されています。
コメント
*北アフリカという珍しい土地でのＨ．Ｍ．の活躍を描く冒険推理ですが、カー自身が「どうでもいい長編」といっているとおり、作品の出来は全然良くありません。「いつも小型の鉄箪笥を抱えている」という怪盗の設定は面白いのですがね。作中、Ｈ．Ｍ．がとんでもないことをするのも、彼のファンとしては残念なことでしょう。邦訳書は両方絶版（２０００／５月現在）ですが、これは仕方がないかも知れません。なお、この作品には原型となったラジオ・ドラマが存在するようです。