 |
 |
|
|
１．米初版：Harper&Brothers １９５４（アブリッジ版） *１
２．英初版：Hodder&Stoughton１９３７（ペーパーバック）
３．米ペーパーバック初版：Bantam １９５６
４．英ペーパーバック初版：（２）を参照。
*１ 米版の初出は、ＥＱＭＭ１９４８／１月号。これがアブリッジ版だったため、以降の版はすべてアブリッジ版となっています。完全版の初刊行は、"Ｆｅｌｌ ａｎｄ Ｆｏｕｌ Ｐｌａｙ゛（１９９１：ＩＰＬ）。
１．「第三の弾丸」
「別冊宝石８１号（Ｓ３３／１１月発行・第１１巻第９号）：世界探偵小説全集・３２ Ｊ・Ｄ・カー＆傑作１２人集」 田中潤司 訳
*他１２編との合集。
２．「第三の銃弾」
「ＨＭＭ１３９号（Ｓ４２／１１月号・第１２巻第１１号）」〜「同１４０号（Ｓ４２／１２月号・第１２巻第１２号）」 宇野利泰 訳
３．「第三の銃弾」 宇野利泰 訳 「妖魔の森の家：カー短編全集・２」（東京創元社：Ｓ４５／１２月）に収録 *上記（２）と同訳
４．「第三の銃弾（完全版）」 「ＨＭＭ５４１号（Ｈ１３／４月号）」 田口俊樹 訳 *完全版初の翻訳
５．「第三の銃弾［完全版］」 早川書房 刊 田口俊樹 訳 Ｈ１３／９月（ハヤカワ・ミステリ文庫） *上記（４）と同訳
コメント
*これ一作きりの主人公、スコットランド・ヤード副総監マーキス大佐を探偵役に添えた一編です。発射された、三発の銃弾をめぐる端正なフーダニットに仕上がっていますが、残念ながら翻訳はアブッリジ版をもとしており、「重要な手がかりが一つ落ちている」そうです。なお、この作品は分量的には「中編」というべきものですけれど、初刊時に単独で刊行されたということもあって「長編」扱いとさせていただきました。ぜひ、「完全版」の刊行をお願いしたい作品です。