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１．米初版：William Morrow１９３５
２．英初版：William Heinemann１９３６
３．米ペーパーバック初版：Dell １９４３
４．英ペーパーバック初版：出版されていません
１．「一角獣殺人事件」
「別冊宝石６３号（Ｓ３２／２月発行・第１０巻第２号）：世界探偵小説全集・２２ ディクソン・カー篇（第三集）」 田中潤司 訳
*長谷川修二訳「この眼で見たんだ（殺人者と恐喝者）」、北村栄三訳「盲目の理髪師」（前編）との合集。
２．「一角獣の怪」 東京創元社 刊 「ディクスン・カー作品集・５」 長谷川修二 訳
Ｓ３３／９月
３．「一角獣殺人事件」 国書刊行会 刊 「世界探偵小説全集・４」 田中潤司 訳 Ｈ７／１１月
４．「一角獣殺人事件」 東京創元社 刊 田中潤司 訳 Ｈ２１／１２月（創元推理文庫） *（３）と同一訳
コメント
*嵐の中、陸の孤島と化したフランスの古城内でおきた、眼に見えない一角獣の角でつかれたとしか思えない不可解な殺人事件。そして客の中にいるという怪盗フラマンドと覆面探偵ガスケの正体とは？ それにご存知Ｈ．Ｍ．が絡みさらに事件は紛糾して行きます・・・・・・。
長い間絶版状態で、ファンをやきもきさせていた長編ですが、私的にはそんなに評価している作品ではありません（中の上といったところでしょうか）。理由は二つ、一つ目は人物の書き分けが非常に悪いこと。終盤になるにつれ、誰が誰だかわからなくなります（読解力の問題でしょうけれど）。二つ目は・・・・・・。
*「二つ目は・・・・・・」について（ネタバレですので反転文字で下記に書いてみました。ご注意下さい）。
（ここ、１行あいてます）
犯人が、あんな「凶器」を使った必然性があまりないと思いませんか？