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１．米初版：William Morrow １９４４
２．英初版：William Heinemann１９４４
３．米ペーパーバック初版：Dell １９５０
４．英ペーパーバック初版：Penguin １９５１
１．「爬虫館殺人事件」 早川書房 刊 「ハヤカワ・ポケット・ミステリ４１８」 村崎敏郎 訳 Ｓ３３／６月
２．「彼が蛇を殺すはずはない」 東京創元社 刊 「ディクスン・カー作品集・１１」 中村能三 訳 Ｓ３３／８月
３．「爬虫類館の殺人」 東京創元社 刊 中村能三 訳 Ｓ３５／１０月（創元推理文庫）
コメント
*内側から厳重にガムテープでめばりされている密室で、かわいがっていた大蛇と共にガス中毒で死んだ男。現場の状況は自殺を示していたが気になる点が一つ、彼がかわいがっていた蛇を殺すはずがない・・・。ドイツ空軍による空襲下のロンドン、ケンジントン公園内に建つ爬虫類館を舞台にした作品です。朋友クレイトン・ロースンとカーが「同じシチュエーションを元に短編を書いてみよう」との互いの提案を受け入れて書いた作品でもあります。ロースンの同シチュエーションの作品「この世の外から」（こちらも傑作！）と併読してみると、彼ら二人の「問題の解決の仕方」に対する姿勢の違いがわかります。佳作。