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| １−第７巻 | ２−内容見本 | ３−第１巻 | ４−内容見本 |
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*シリーズキャラクターは先頭の一文字で示しました（例：神津→神）。
１．「神津恭介探偵小説全集」（全１０巻）
神津物初の集成。昭和３２年９月より和同出版社から刊行が開始された。こういうものの恒として、全集の目玉であった書下し予定の第１０巻「破戒殺人事件」が実現せず、変わりに「白魔の歌」（同題短編の長編化）が刊行された。収録作品の探偵役は、当然のことながら全作神津がつとめます。
第１巻「刺青殺人事件」 Ｓ３２／９ Ｐ２９４ ￥２８０
「刺青殺人事件」、あとがき（「宝石選書」版に掲載された、乱歩「初版の序」を全文引用）
第２巻「時計塔の秘密」 Ｓ３２／１０ Ｐ２９３ ￥２８０
「時計塔の秘密（わが一高時代の犯罪）」、「女の手」、「幽霊の顔」、「月世界の女」、「小指のない魔女」、「探偵作家になるまで」（随筆）
第３巻「魔弾の射手」 Ｓ３２／１１ Ｐ３０８ ￥２８０
「魔弾の射手」（長）
第４巻「白雪姫」 Ｓ３３／１ Ｐ２７３ ￥２８０
「白雪姫」、「魔笛」、「ヴィナスの棺」、「出獄」、「天誅」、「妖婦の宿」
第５巻「原子病患者」 Ｓ３３／２ Ｐ２８７ ￥２８０
「輓歌」、「原子病患者」、「邪教の神」、「嘘つき娘」
第６巻「影なき女」 Ｓ３３／３ Ｐ３１３ ￥２８０
「影なき女」、「冥府の使者」、「眠れる美女」、「黄金の刃」、「薔薇の刺青」、「私は殺される」、「蛇性の女」
第７巻「恐ろしき馬鹿」 Ｓ３３／？（奥付に記載なし） Ｐ２７５ ￥２８０
「恐ろしき馬鹿」、「紫の恐怖」、「これが法律だ」、「血ぬられた薔薇」、「加害妄想狂」、「罪なき罪人」、「鼠の贄」
第８巻「白妖鬼」 Ｓ３３／４ Ｐ２９３ ￥２８０
「白妖鬼」
第９巻「白魔の歌」 Ｓ３３／１１ Ｐ２７８ ￥２８０
「白魔の歌」
*この一冊のみ単行本扱い。装丁違いで出版されてます。
第10巻「呪縛の家」 Ｓ３３／６ Ｐ２７７ ￥２８０
「呪縛の家」
２．「高木彬光長編推理小説全集」（全１７巻）
高木彬光最初の、そして唯一の全集。しかしながら、全作品の１／１０ほどしか収録されておらず、内容的には「全集」と名づけるにもおこがましい（笑）物である。解説は全巻中島河太郎。月報に連載された、高木本人による「推理小説裏ばなし」や、巷のファンに混じって、フランク永井やいしだあゆみらが登場する「わたしはファン」が面白い。
第１巻「刺青殺人事件／羽衣の女」 Ｓ４８／５ Ｐ３７５ ￥８８０（第７回配本）
「刺青殺人事件」（神）、「羽衣の女」
月報：「刺青の理解者」（内田君男）、「推理小説裏ばなし第７回：戦争と敗戦と運命と」（高木彬光）、「わたしはファン」、「『刺青殺人事件』のショック」（横溝正史）
第２巻「わが一高時代の犯罪／呪縛の家／妖婦の宿／短編」 Ｓ４８／４ Ｐ４０２ ￥８８０（第６回配本）
「わが一高時代の犯罪」（神）、「呪縛の家」（神）、「妖婦の宿」（神）、「幽霊の顔」（神）、「月世界の女」（神）、「鼠の贄」（神）、「影なき女」（神）、「原子病患者」（神）、「性痴」（神）
月報：「棋士修行」（芹沢博文）、「推理小説裏ばなし第６回：わが“暗い青春”の記」（高木彬光）、「わたしはファン」、「犯人当て『妖婦の宿』にわとり怨恨の真相」（千代有三）
第３巻「人形はなぜ殺される／死を開く扉」 Ｓ４９／２ Ｐ３４２ ￥８８０（第１６回配本）
「人形はなぜ殺される」（神）、「死を開く扉」（神）
月報：「落第運転手」（佐々木龍男）、「推理小説裏ばなし第16回：原点に帰れ」（高木彬光）、「わたしはファン」、「どうにもとまらない魅力」（笹沢佐保）
第４巻「成吉思汗の秘密／死神の座」 Ｓ４８／１ Ｐ４３７ ￥８８０（第３回配本）
「成吉思汗の秘密」（神）、「死神の座」（神）
月報：「占師・高木彬光」（門馬寛明）、「推理小説裏ばなし第３回：二重の恩人・柳原緑風氏」（高木彬光）、「わたしはファン」、「荒武者の風貌」（角田喜久雄）
第５巻「能面殺人事件／肌色の仮面」 Ｓ４７／１２ Ｐ３７０ ￥８８０（第２回配本）
「能面殺人事件」、「肌色の仮面」
月報：「セリフなしの熱演」（東紀江）、「推理小説裏ばなし第２回：刺青との運命的出会い」（高木彬光）、「わたしはファン」、「熱情の爆発」（海渡英祐）
第６巻「白昼の死角」 Ｓ４７／１１ Ｐ３８１ ￥８８０（第１回配本）
「白昼の死角」
月報：「情熱の特別弁護人」（鈴木忠五）、「推理小説裏ばなし第１回：高木家ご先祖のこと」（高木彬光）、「わたしはファン」、「推理交響楽の源流」（山田風太郎）、「装幀について」伊藤憲治
第７巻「人蟻／破戒裁判」 Ｓ４８／９ Ｐ３８４ ￥８８０（第11回配本）
「人蟻」（百谷）、「破戒裁判」（百谷）
月報：「囲碁の実力」（遠藤郁夫）、「推理小説裏ばなし第11回：産みの親・育ての親」（高木彬光）、「わたしはファン」、「推理小説と将棋」（斎藤栄）
第８巻「誘拐／失踪」 Ｓ４８／６ Ｐ３７３ ￥８８０（第５回配本）
「誘拐」（百谷）、「失踪」（百谷）
月報：「引越しマニア」（新章文子）、「推理小説裏ばなし第５回：父・高木東園のこと」（高木彬光）、「わたしはファン」、「木氏のたばこ」（島田一男）
第９巻「追跡／脅迫」 Ｓ４８／１１ Ｐ４２９ ￥８８０（第13回配本）
「追跡」（百谷）、「脅迫（百谷）
月報：「太公望の腕前」（中島憲）、「推理小説裏ばなし第13回：恩師との摩擦」（高木彬光）、「わたしはファン」、「高木文学への私見」（小松左京）
第10巻「黒白の虹／黒白の囮」 Ｓ４８／８ Ｐ４１６ ￥８８０（第10回配本）
「黒白の虹」（近松）、「黒白の囮」（近松）
月報：「恐るべき食欲」（橋本鉦司）、「推理小説裏ばなし第10回：親友・悪友・珍友」（高木彬光）、「わたしはファン」、「親友から見た高木彬光」（薔薇小路棘麿（鮎川哲也））
第11巻「霧の罠／追われる刑事」 Ｓ４８／１０ Ｐ４４１ ￥８８０（第12回配本）
「霧の罠」（近松）、「追われる刑事」（近松）
月報：「弁慶役者」（小泉喜美子）、「推理小説裏ばなし第12回：鮎川哲也氏のこと」（高木彬光）、「わたしはファン」、「一ファンとして」（大藪春彦）
第12巻「検事霧島三郎／神曲地獄篇」 Ｓ４８／６ Ｐ４９７ ￥８８０（第８回配本）
「検事霧島三郎」（霧島）、「神曲地獄篇」
月報：「栴檀は双葉より」（工藤信一）、「推理小説裏ばなし第８回：初めて書いた小説」（高木彬光）、「わたしはファン」、「高木彬光への希望」（荒正人）
第13巻「密告者／ゼロの蜜月」 Ｓ４８／７ Ｐ４２１ ￥８８０（第９回配本）
「密告者」（霧島）、「ゼロの蜜月」（霧島）
月報：「執念の人」（関川秀雄）、「推理小説裏ばなし第９回：乱歩先生との出会い」（高木彬光）、「わたしはファン」、「高木先生と私――処女作のころ」（小泉喜美子）
第14巻「灰の女／炎の女」 Ｓ４８／１２ Ｐ４５３ ￥８８０（第14回配本）
「灰の女」（霧島）、「炎の女」（霧島）
月報：「スタジオの高木先生」（室町澄子）、「推理小説裏ばなし第14回：女流二作家との因縁」（高木彬光）、「わたしはファン」、「運命の視角」（尾崎秀樹）
第15巻「都会の狼／邪馬台国の秘密」 Ｓ４９／１ Ｐ４５４ ￥８８０（第15回配本）
「都会の狼」（霧島）、「邪馬台国の秘密」（神）
月報：「かけ替えのない友」（遠藤成蹊）、「推理小説裏ばなし第15回：佐賀潜氏のこと」（高木彬光）、「わたしはファン」、「松下研三氏からの電報」（夏樹静子）
*おじずさんより情報をいただきました。ありがとうございました。
第16巻「帝国の死角」 Ｓ４８／２ Ｐ４３０ ￥８８０（第４回配本）
「帝国の死角」
月報：「ワーグナーへの狂熱」（辻修）、「推理小説裏ばなし第４回：天の掲示“義経伝説”」（高木彬光）、「わたしはファン」、「高木彬光の軌跡」（大内茂男）
別巻「ハスキル人／短編」 Ｓ４９／３ Ｐ３１０ ￥１，０００（第17回配本）
「ハスキル人」、「殺意」、「ロンドン塔の判官」、「コンデエ公の饗宴」、「家探し」、「ミイラ志願」、「身元不明」、「付・丸正名誉毀損事件最終弁論要旨」、「年譜・著書目録」（中島河太郎
編）
月報：「ぼくのおじいちゃん」（加賀晶子・智雄）、「推理小説裏ばなし第17回：いざ往かん 懶惰の城へ」（高木彬光）、「わたしはファン」、「ある告白」（佐野洋）
３．「高木彬光名探偵全集」（全１１巻）
昭和５０年７月から同５１年８月にかけて刊行された全１１巻の作品集。高木の創造した探偵の登場する短編をキャラクター別にわけ、全巻に中島河太郎の解説がついている。なお、第１２巻として予告された書下ろし長編、「大東京四谷怪談」は別装丁の単行本として出版された。カバー裏表紙に、当時の人気作家の推薦文（？）が記されている。カバーには巻数等の表示はなく、本体と帯のみに「高木彬光名探偵全集」の文字がある。「全集」と名はついているが、当然のごとくどのシリーズ探偵も全作網羅されていない。
第１巻「わが一高時代の犯罪」 Ｓ５０／７ Ｐ２６４ ￥７８０ *全編神津物
「わが一高時代の犯罪」、「幽霊の顔」、「月世界の女」、「血ぬられた薔薇」、「冥府の使者」、「魔笛」、「鼠の贄」、「天誅」
第２巻「影なき女」 Ｓ５０／７ Ｐ２６２ ￥７８０ *全編神津物
「影なき女」、「恐ろしき馬鹿」、「出獄」、「ヴィナスの棺」、「私は殺される」、「これが法律だ」、「原子病患者」、「薔薇の刺青」、「死美人劇場」、「死せる者よみがえれ」
第３巻「妖婦の宿」 Ｓ５０／７ Ｐ２７３ ￥７８０ *全編神津物
「輓歌」、「黄金の刃」、「邪教の神」、「性痴」、「目撃者」、「盲目の奇蹟」、「妖婦の宿」
第４巻「黒と白の罠」 Ｓ５０／９ Ｐ２６５ ￥７８０ *全編近松物
「黒と白の罠」、「灰の軌跡」、「身元不明」、「黒い波紋」、「情熱なき犯罪」、「第三の顔」
第５巻「第四の脅迫」 Ｓ５０／９ Ｐ２６３ ￥７８０ *全編近松物
「第四の脅迫」、「鎖の環」、「寒帯魚」、「偽装」、「最後の自白」
第６巻「被害者を探せ」 Ｓ５０／１１ Ｐ２４７ ￥７８０ *全編霧島物
「被害者を探せ」、「毒の線」、「鬼と鯉」、「花の賭」、「同名異人」、「六年目の決算」
第７巻「検事霧島三郎」 Ｓ５１／６ Ｐ３３７ ￥９００
「検事霧島三郎」（長）（霧）
第８巻「黒白の囮」 Ｓ５１／２ Ｐ２６０ ￥７８０ *全編近松物
「黒白の囮」（長）、「愛と死のたわむれ」、「完全の限界」
第９巻「悪魔の火祭」 Ｓ５１／４ Ｐ２４７ ￥７８０ *全編大前田物
「悪魔の火祭」（長）、「三尺の墓」、「魔の首飾」、「女を探せ」
第10巻「断層」 Ｓ５１／７ Ｐ２４１ ￥７８０ *全編大前田物
「断層」（長）、「二十三歳の赤ん坊」、「掌は語る」、「猿を飼う家」
第11巻「ぎやまん姫」 Ｓ５１／８ Ｐ２５８ ￥７８０ *名探偵の登場しない作品を集めた巻
「ぎやまん姫」、「殺意」、「無名の手紙」、「氷の花」、「レインコート」、「女怪」、「家捜し」、「死刑執行人」、「弁天娘女男殺絵」、「人妖」、「ユダヤの商人」、「ロンドン塔の判官」、「ミイラ志願」
４．「名探偵・神津恭介シリーズ」（全１７巻）
昭和５８年１月から同６０年１月にかけて刊行された、全１７巻の作品集。刊行当時入手困難だった、「火車と死者」や「白魔の歌」も含まれ、刊行当時狂喜乱舞した覚えがあります。残念だったのが、刊行予定だった「白妖鬼」が短編集「幽霊の血」と差し替えになったこと。また短編のテキストは改稿前の、所謂「旧稿版」でありそういった面からも見逃せない全集。解説等はないが、著者による「発刊に寄せて」が巻頭に付されている。なお、巻数の表示はカバー、帯等にはなく、本体の背下部のみにある。探偵役は全編神津。
第１巻「火者と死者」 S５８/１ Ｐ２４４ ￥８６０
「火車と死者」（長）
第２巻「白魔の歌」 Ｓ５８／１ Ｐ２４８ ￥８６０
「白魔の歌」（長）
第３巻「刺青殺人事件」 Ｓ５８／２ Ｐ３１２ ￥９００
「刺青殺人事件」（長）
第４巻「悪魔の嘲笑」 Ｓ５８／３ Ｐ２９８ ￥９００
「悪魔の嘲笑」（長）
第５巻「死を開く扉」 Ｓ５８／４ Ｐ２３７ ￥８６０
「死を開く扉」（長）
第６巻「呪縛の家」 Ｓ５８／７ Ｐ２７４ ￥９００
「呪縛の家」（長）
第７巻「人形はなぜ殺される」 Ｓ５８／８ Ｐ３０７ ￥１，０００
「人形はなぜ殺される」（長）
第８巻「死神の座」 Ｓ５８／９ Ｐ３８９ ￥１，０００
「死神の座」（長）
第９巻「成吉思汗の秘密」 Ｓ５８／１２ Ｐ２９８ ￥１，０００
「成吉思汗の秘密」（長）
第10巻「改稿新版 邪馬台国の秘密」 Ｓ５８／５ Ｐ３１２ ￥１，０００
「改稿新版 邪馬台国の秘密」（長）
第11巻「魔弾の射手」 Ｓ５９／３ Ｐ２９７ ￥１，０００
「魔弾の射手」（長）
第12巻「紫の恐怖」 Ｓ２９／７ Ｐ３１８ ￥１，０００
「輓歌」、「死せる者よみがえれ」、「盲目の奇蹟」、「蛇の環」、「嘘つき娘」、「紫の恐怖」
第13巻「血ぬられた薔薇」 Ｓ５８／２ Ｐ２４３ ￥８６０
「白雪姫」、「妖婦の宿」、「血ぬられた薔薇」、「魔笛」
第14巻「影なき女」 Ｓ５８／５ Ｐ２４０ ￥８６０
「影なき女」、「冥府の使者」、「眠れる美女」、「黄金の刃」、「蛇性の女」、「私は殺される」
第15巻「出獄」 Ｓ５８／３ Ｐ２５２ ￥８６０
「邪教の神」、「ヴィナスの棺」、「出獄」、「天誅」、「原子病患者」、「恐ろしき馬鹿」、「鼠の贄」
第16巻「目撃者」 Ｓ５９／９ Ｐ３１５ ￥１，０００
「殺人シーン本番」、「死美人劇場」、「幽霊の顔」、「これが法律だ」、「加害妄想狂」、「性痴」、「鏡の部屋」、「目撃者」
第17巻「幽霊の血」 Ｓ６０／１ Ｐ３２１ ￥１，０００
「幽霊の血」、「罪なき罪人」、「女の手」、「小指のない魔女」、「月世界の女」、「薔薇の刺青」、「わが一高時代の犯罪」
５．春陽文庫版「神津恭介傑作推理」
お下劣な表紙で、良識あるファンから総スカンをくった作品集。６冊目の「殺人シーン本番」なんか、表紙だけを見るとなんの「本番」かわかりゃしません。しかしながら、「幽霊の血」や「蛇の環」など、文庫初収録の短編が含まれており油断できません。昭和６３年７月から同年１２月にかけて刊行。春陽文庫の通例どおり、解説等は一切なし。巻数も表示されていませんが便宜上刊行順に巻数を振りました。探偵役は全編神津が務めます。
第１巻「妖婦の宿」 S６３／７ Ｐ２６３ ￥４８０
「白雪姫」、「妖婦の宿」、「幽霊の顔」、「青髯の妻」、「恐ろしき毒」、「月世界の女」
第２巻「血ぬられた薔薇」 Ｓ６３／８ Ｐ２７５ ￥４８０
「女の手」、「血ぬられた薔薇」、「鎖」、「湖上に散りぬ」、「モデル殺人事件」、「出獄」、「紫の恐怖」
第３巻「私は殺される」 Ｓ６３／９ Ｐ２５９ ￥４８０
「私は殺される」、「天誅」、「鏡の部屋」、「嘘つき娘」、「原子病患者」、「加害妄想狂」、「これが法律だ」、「小指のない魔女」
第４巻「死美人劇場」 Ｓ６３／１０ Ｐ２５８ ￥４８０
「幽霊の血」、「死美人劇場」、「薔薇の刺青」、「邪教の神」、「ヴィナスの棺」、「影なき女」
第５巻「蛇性の女」 Ｓ６３／１２ Ｐ２６９ ￥４８０
「蛇性の女」、「冥府の使者」、「魔笛」、「首を買う女」、「鼠の贄」、「恐ろしき馬鹿」、「黄金の刃」、「眠れる美女」
第６巻「殺人シーン本番」 Ｓ６３／１２ Ｐ２８０ ￥５００
「性痴」、「殺人シーン本番」、「目撃者」、「盲目の奇蹟」、「棋神の敗れた日」、「蛇の環」